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アーカイブ2018

George Nelson

2018/09/21 By TARO KATAGAMI

ジョージ・ネルソン

Storagewall

Storagewall

ジョージ・ネルソンはエール大学で建築を学んだのち、1935年にArchitectural Forumという建築雑誌の編集者になりました。 “Tomorrow’s House” (Henry Wrightと共著) という本の中で、ネルソンはStoragewallというコンセプトを発表します。ストレージウォールは、キャビネット/シェルフ/ドロワー/クローゼットからなるモジュール式の壁面収納家具システムでした。

そのコンセプトに興味を持ったD.J.デプリーは、ハーマンミラーのニューヨーク営業担当者に著者とのアポイントメントを指示します。営業担当者は、最初Henry Wrightに連絡をとりますが、ネルソンを紹介されました。デプリーはネルソンとミーティングを行いギルバート・ローディの後任業務の打診をします。

編集者としてキャリアを積んできたネルソンは、デプリーのオファーに当初難色を示したと言われています。しかし、結果としてハーマンミラーのディレクターに就任します。

ジョージ・ネルソンGeorge Nelson 1908-1986

1948年ハーマンミラーコレクションの序文
ジョージ・ネルソンデザイナーの視点から見ると (そしてこの視点のみが私には適切なのですが) ハーマンミラーは、とても優れた会社です。単に企業としてみると、ハーマンミラーはアメリカ国内の何千もの他の企業と区別ができないでしょう。小さな会社で小さな町にあります。その製造設備は十分ですがごく普通です。そして、この会社のオーナーが経営をしています。 (中略)
製品は誠実でなければならない。ハーマンミラーが、ある年代の複製品を製造することを中止してから約12年経ちます。なぜならデザイナーのギルバート・ローディが、伝統的なデザインを模造することは、美学的に不誠実だと経営陣を説得したからです。 (この話を最初は話半分で聞いていましたが、その後の数年でこの話の意味を身をもって知りました)
私たちが何を作るかは私たちが決めます。ハーマンミラーは市場が何を「認める」のかを理解するために、消費者調査や製品の予備テストを実施したことはありません。デザイナーと経営陣が家具の特定の問題に対する解決策を気に入れば、それは製造されます。いわゆる「一般人の好み」という基準に従いません。「一般購買者」を評価する特別に信じている方法もありません。ハーマンミラーのデザインの新鮮さに数多くの人が魅了される理由は、この会社が誰の真似もしていないからなのです。

ネルソンは当初、規模がそれほど大きくない家具メーカーであるにかかわらず、社長以下やたら志の高い人々を前にして少したじろいだような気がします。そう考えると、上記の序文はネルソンが“腹を括った宣言”のようにも思えます。事実、その後ネルソンのもとでハーマンミラーが世に送り出した製品は“誰の真似でもない”ものでした。

ネルソンは製品開発に留まらず、製品を販売するにあたってのマーケティング・アドバタイジング・ブランディングなどすべてをコントロールしていました。それらの表現手法も製品に劣らず斬新なものでした。販売前に消費者テストはしないと言い切る反面、新しい価値を持った製品を人々に正しく伝える手法にかなりの労力を費やしたのではないでしょうか。

Filed Under: Herman Miller Story 関連タグ:アクション・オフィス, ジョージ・ネルソン, ハーマンミラーの歴史

Gilbert Rohde

2018/09/20 By TARO KATAGAMI

ギルバート・ローディ

Gilbert Rohde  1894-1944

1930年、ギルバート・ローディは問題を抱えていました。ローディには家具デザインに関するアイデアが溢れていました。けれど、そのアイデアを製品として製造し販売してくれる家具メーカーがありませんでした。そんな折に、ローディはD.J.デプリーと出会います。当時、D.J.デプリーも問題を抱えていました。彼の会社ハーマンミラーは、世界恐慌のあおりで会社が危機的な状況だったのです。生き残るためには大きな武器が必要でした。

新しい時代とともに、アパートや小規模住宅用に住む人々が増えている、とローディはデプリーに語りました。

ローディ “だから、これまでとは違った家具が必要なんですよ!”
デプリー “えっ!じゃぁ、そんな家具ハーマンミラーのためにデザインしてくれる?”
ローディ “もちろん!”

ハーマンミラーとの契約を締結したローディはコンパクトな生活空間に対応した家具をデザインします。ローディは、カードテーブルにもなるダイニングテーブル、ベッドになる長椅子、本棚を収容したテーブルなど、一つの家具に複数の機能を持たせることを好みました。

エグゼクティブ・オフィス・グループ

エグゼクティブ・オフィス・グループ

そして1942年、エグゼクティブ・オフィス・グループ (EOG) の導入によりハーマンミラーはオフィス家具市場に参入します。エグゼクティブ・オフィス・グループは、シンプルで装飾のなモジュール式の製品で200以上の組み合わせとバリエーションから選択可能な製品群でした。ローディは、ハーマンミラー製品の多様性と有用性を強調しました。

Exective office Group

エグゼクティブ・オフィス・グループのコンセプトは、現在のオフィス家具の原型ともいうべき革新的なコンセプトでした。ただ当時としては、あまりにも先進的なコンセプトであったため知識不足の小売業者には販売が難しい事態が起こりました。そのためハーマンミラーは、製品に関する訓練を受けた人材を配置したショールームを開設し普及に努めました。

1944年にローディは亡くなります。しかしローディが切り開いたモダンで生産性の高い家具、そしてモジュール式オフィス家具の製品コンセプトは、後任のジョージ・ネルソンに受け継がれ20世紀を代表するデザイン家具製品たちへと発展してゆきます。

Filed Under: Herman Miller Story 関連タグ:エグゼクティブ・オフィス・グループ, ギルバート・ローディ, ハーマンミラーの歴史

D.J.De Pree

2018/09/19 By TARO KATAGAMI

D.J.デプリー

ミシガン州ジーランド

ハーマンミラーは、アメリカのミシガン州ジーランドに本社をおく家具メーカーです。ハーマンミラーの礎となるスター・ファニチャー・カンパニーが創業されたのは1905年。アメリカを代表する老舗家具メーカーです。

ミシガン州の産業としてはデトロイトを中心とした自動車産業が有名ですが、ミシガン州第2の都市グランドラピッズ (Grand Rapids) は家具産業の街です。森林資源が豊かな地域特性もあり、古くから多くの家具メーカーが拠点を構え“ファニチャーシティ”と呼ばれています。ハーマンミラー本社のあるジーランドもグランドラピッズ近郊です。

Herman Miller Furniture

D.J.De Pree(ダーク・ジャン・デプリー)が義父の出資によりスター・ファニチャー・カンパニーの経営権を取得し、義父の名を冠した会社「Herman Miller Furniture」としたのが1923年のことです。D.J.デプリーの奥さんがNellie Millerさん。そのお父さんの名前がHerman Millerさんだったんですね。ここまでは当時のグランドラピッズ界隈の家具メーカーでも取り立てて珍しい話ではなかったのかも知れません。

社長に就任したD.J.デプリーは1929年に発生した世界恐慌に直面します。ハーマンミラーも経営危機に陥ります。その際に、D.J.デプリーは家具デザイナーのギルバート・ローディのアドバスに従い、モダンファニチャーの製造にシフトします。ハーマンミラーは、新しい素材とデザインの家具を製造することにより伝統的な木製家具製造から脱却しました。

ところが1944年にハーマンミラーのデザイン部門を統括していたギルバート・ローディが亡くなってしまいます。D.J.デプリーは、後任としてジョージ・ネルソンをデザイン部門のディレクターとして迎えます。そしてネルソンに才能を見出されたチャールズ&レイ・イームズによる革新的なデザインの製品が製造され世に送り出されます。

D.J.DePreeD.J.De Pree 1891-1990

D.J.デプリーのもとでハーマンミラーが製造した製品は20世紀代表するマスターピースとして人々の記憶に刻まれています。しかし、D.J.デプリーが見出したギルバート・ローディやジョージ・ネルソンには家具業界において目覚ましい業績がハーマンミラー以前にあったわけではありませんでした。D.J.デプリーの慧眼に驚くほかありません。

1960年にD.J.デプリーはCEO職から退きます。その時点でハーマンミラーに比するイノベーションを起こした家具メーカーはありませんでした。おそらくD.J.デプリーが見ていたものは、常に「これから」の景色だったのでしょう。

Filed Under: Herman Miller Story 関連タグ:D.J.デプリー, ハーマンミラーの歴史

Cosm Chair

2018/09/14 By TARO KATAGAMI

cosm

ミラチェア,セトューチェア,ミラ2チェアをデザイン・開発してきたStudio 7.5によるハーマンミラーの新しいオフィスチェアCosm Chairが誕生しました。

オーガニックな曲線をデザインモチーフとしながら、曲線と身体をサポートするエルゴノミクス機能を一体的にデザインするのがStudio 7.5のオフィスチェアに共通する特徴です。以前、セトゥーチェアのローンチイベントでStudio7.5のバークハード・シュミットさんとカローラ・スウィックさんにインタビューをした際に次のように語っています。

「インテグレーション(統合)はデザイナーの仕事そのものだと思います。でも、どこからが機能でどこからがデザインという分け方はしていません。またデザインと機能が分離して見えないようにすることがデザイナーの仕事だと思います」

Cosm Chairにおいても、彼らの思想が具現化されています。

IT機器を中心として人間を取りまく環境は、ここ数年で大きな変化がありました。ただ人間の身体が大きく進化したわけではありません。人間の身体が新しいテクノロジーに対応するためには、新しいサポーツールが必要です。Studio 7.5とハーマンミラーは、この点においては明確な意思をもって製品開発を行っていることが感じらます。

Cosm Chairに採用されている「オート・ハーモニックチルト」は、自動車のオートマチック・トランスミッションに例えられています。自動車を交通状況ではなく、トランスミッションのプログラムのみに合わせて走行させることは、おそらくあまり快適・安全ではないでしょう。多くののオフィスチェアの「チルト=トランスミッション」はこれに近く、少なからず身体のほうが機能に合わせなければなりませんでした。

どのような姿勢であるかを問わず最適なバランスを維持する、と言葉でいうことは簡単です。ですが、その機能を実現した製品は今までありませんでした。Studio 7.5とハーマンミラーは、座っている人の絶えず変化する垂直方向の力を判断し、チルトのギアがリーフスプリングに沿って支点を移動することによりチェアの張力を自動調整する複雑に微調整されたメカニズムを開発しました。

「オート・ハーモニックチルト」は、交通状況に合わせて滑らかに走行するトランスミッションに例えることができる革新的なチルト機能です。日本でのオートマチック・トランスミッション(AT)自動車の普及率は99%だそうです。道路事情など複合的な要素の結果と思われますが、Cosm Chairの「オート・ハーモニックチルト」も日本のオフィスに受け入れられる快適性を十分に備えている、と言えそうです。

Filed Under: Herman Miller 関連タグ:Cosm Chair, コズムチェア

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