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アクション・オフィス

Action Office

2018/10/17 By TARO KATAGAMI

アクション・オフィス

アクションオフィス

ロバート・プロプストが率いるハーマンミラー・リサーチ・コーポレーションが開発したアクション・オフィス・システム(Action Office I )はジョージ・ネルソンのデザインによって、1964年にハーマンミラーから発表されました。アクション・オフィス・システムは、パネルとそれに付属したコンポ―ネントからなる、世界初のオープン・プランのオフィス・システムでした。

アクション・オフィス

1968年に発表されたハーマンミラーのアクション・オフィス・システム(Action Office II)において、ロバート・プロプストはアクション・オフィス・システムのベースとしてモジュラー・パネルユニットを導入しました。オフィスデザインに革命をもたらすものでした。

アクション・オフィスは、ロバート・プロプストのモダンオフィスに対する様々なアイデアを具現化したプロダクトです。1960年に創立されたハーマンミラー・リサーチ・コーポレーションでは、数学者や行動心理学者を含む様々な分野の研究者の理論を参考対象にしていました。

たとえば、エドワード・T・ホール (文化人類学者) は、“かくれた次元” (1966年) でパーソナルスペースを定義しています。これは、距離によって起こる人間の空間知覚の変化を示した理論です。

1.密接距離 親しい人に許される空間 近接相(0〜15cm)/遠方相(15〜45cm)
2.個体距離 相手の表情が読み取れる空間 近接相(45〜75cm)/遠方相(75〜120cm)
3.社会距離 容易に会話ができる空間 近接相(1.2〜2m)/遠方相(2〜3.5m)
4.公共距離 複数の相手が見渡せる空間 近接相(3.5〜7m)/遠方相(7m以上)

第二次大戦中に進化した軍需産業技術(繊維強化プラスチック)を製品に転用し、チャールズ・イームズは新時代の製品を生み出しました。プロプストは、当時の新しい知覚理論を援用して新時代のオフィス空間を生み出したと言えるかも知れません。

パネルシステムの導入によって距離による知覚は遮断されます。アクション・オフィスは、この遮断機能を利用することでオフィス空間のパーソナルスペースをコントロールしようとした初めての試みでした。

アクション・オフィスは、時間をかけてオフィスが必要とするものになるように、組み合わせたり再結合したりできる一連のコンポーネントとして設計されました。マウス・パッドのデザイナーであるデザイナーのジャック・ケリーは、1960 年代から 1970 年代初頭にかけてプロプストと協力し、多くのアクション・オフィス・コンポーネントのデザインにおいて重要な役割を果たしています。

アクション・オフィスによって人々の実際の働き方に適したワークスペース・ソリューションを実現することが可能になりました。と同時に、オフィスの空間をパーティションで分離し、個々のワークスペースをつくりだすオフィス・スタイル、後に「キュービクル」と呼ばれるスタイルを生み出す契機となります。

アクションオフィス

Filed Under: Herman Miller, Herman Miller Story 関連タグ:アクション・オフィス, ジャック ケリー, ジョージ・ネルソン, ハーマンミラーの歴史, ハーマンミラー・リサーチ・コーポレーション, ロバート・プロプスト

Jack Kelley

2018/10/05 By TARO KATAGAMI

ジャック・ケリー

ジャック・ケリー

ジャック・ケリーはミシガン大学を卒業後1961年にデザイン・インターンとしてキャリアをスタートさせました。1962年には、Herman Miller Research Corporationで働き始めます。ケリーは1979年までHerman Miller Research Corporationの設計責任者でした。

1968年、ジャック・ケリーは画期的な新しいコンピュータ用の家具を作るという難問に直面します。ロバート・プロプストの格言「基準を策定するために問題を特定し十分明確にすることができれば、問題を解決するのは簡単である」だけが頼りでした。

スタンフォード研究所(SRI International)に送り込まれたケリーは、研究者のダグラス・エンゲルバートとスタッフにインタビューをして彼らが望むものを感じ取るようにしました。そこで見せられた”マウス”と呼ばれる最先端のインターフェイスにケリーは衝撃をうけました。ただ硬いテーブル表面上でマウスを正確にトレースすることが難しいことに気づいたケリーは、ノーガハイド(人工皮革)を加工して置きました。初めてのマウスパッドが誕生しました。またコンピューターの見栄えがよくないとケリーは感じていました。オールインワン型のモニターとキーボードをセパレートにすることを提案しています。

ダグラス・エンゲルバートダグラス・エンゲルバートは、1968年にサンフランシスコで”The Mother of All Demos”とのちに呼ばれるようになる歴史的なライブデモンストレーションを行いました。そこで発表された”oN-Line System”には、現代のパーソナルコンピュータの標準的な機能(ウィンドウシステム、ハイパーテキスト、グラフィックス、効率的なナビゲーション、ビデオ会議、マウス、ワープロ)が搭載されていました。このライブデモンストレーションのステージでは、ケリーが提案したようにキーボードはセパレーションされました。ケリーが特別に仕上げたイームズチェアには、キーボードとマウスパッド付のコンソールが付属していました。

なお、エンゲルバートが行ったデモンストレーションと同等の機能をもったパーソナルコンピュータ、Apple社のMacintosh (1984)が登場したのは、その16年後です。マウスが付属する一般的なパーソナルコンピュータの普及には、Microsoft社Windows95まで待たなければなりませんでした。あまりにも先に見て知ってしまった故か、ジャック・ケリーは常人より20〜30年先をいく感覚だったのかも知れません。のちにジャック・ケリーはインタビューで「オフィスの将来はどうなりますか?どのような家具を想像していますか?」と尋ねられ次のよう答えています。「それは心配ないですよ。あなたのシャツにコンピュータのために十分な大きさのポケットがあるでしょ?」

こうした経験をもとにHerman Miller Research Corporationでは、コンピュータの使用を前提としたオフィスワーク製品の開発にも注力してゆきます。

Filed Under: Herman Miller Story 関連タグ:アクション・オフィス, ジャック ケリー, ハーマンミラー・リサーチ・コーポレーション

Robert Propst

2018/09/28 By TARO KATAGAMI

ロバート・プロプスト

ロバート・プロプスト

Herman Miller Research

1921年コロラド州生まれのプロプストは、グラフィックアーティスト、教師、彫刻家として1940年代後半にキャリアを開始しました。 1953年にはデンバーで製品開発専門のPropst社を設立しました。

1960年にはミシガン州アナーバーのHerman Miller Research Divisionの社長に就任。Herman Miller Research Divisionは、のちにHerman Miller Research Corporation となります。就任の際にプロプストは語っています。”現在のオフィスは不毛地帯です。活力を失わせ才能を奪い達成を困難にします。実現されなかった企画やむなしく失敗した努力が常態化しています”

最初のプロジェクトは、20世紀に進化したオフィスの評価でした。特に1960年代にどのように機能したかを評価することが重視されました。プロプストの調査には、人々がオフィスで働く方法、情報の移動方法、オフィスレイアウトが業績にどのように影響を与えるか、について学習することが含まれていました。

研究から20世紀の間に特に処理される情報の量の劇的な増加を考慮して、オフィス環境が大幅に変化したと結論づけました。従業員は日々の業務で、多くの情報の分析と整理をする必要がありました。にもかかわらず、オフィスの基本レイアウトはほとんど変化しておらず、従業員はプライバシーを欠いていた広いオープンルームに昔ながらのデスクを並べ整列していました。プロプストの調査はオープンな環境が、従業員間のコミュニケーションを減らし主体性を妨げていることを示唆していました。プロプストは、「今日のオフィスの残念な状況の1つは、すべての人に同一の決まりきったかたちを提供する傾向です」とコメントしています。さらに、従業員の身体は長時間座っているという状態に苦しんでいました。プロプストは、オフィスワーカーは、彼らが遂行している多くの業務に応じて、プライバシーと相互作用の両方を必要としていると結論づけました。

アクション・オフィス II

アクション・オフィス II

この問題に対するプロプストの答えが1968年に発表されたアクション・オフィス II (Action Office II)でした。アクション・オフィス II はオフィスシステム家具に革命を起こしました。アクション・オフィス IIは、モジュラーパネルユニットをベースにしていました。それぞれのコンポーネントは互換性があり標準化され組立とインストールが容易でした。また柔軟性が高くニーズが変化したときに作業環境を変更できることができました。デザイナーのJack Kelleyは、1960年代から1970年代初めまでプロプストと作業し多くのアクション・オフィス・コンポーネントの設計において重要な役割を果たしました。アクション・オフィス・コンポーネントの登場により、アメリカにおけるオフィスの景観は一変することになります。

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George Nelson

2018/09/21 By TARO KATAGAMI

ジョージ・ネルソン

Storagewall

Storagewall

ジョージ・ネルソンはエール大学で建築を学んだのち、1935年にArchitectural Forumという建築雑誌の編集者になりました。 “Tomorrow’s House” (Henry Wrightと共著) という本の中で、ネルソンはStoragewallというコンセプトを発表します。ストレージウォールは、キャビネット/シェルフ/ドロワー/クローゼットからなるモジュール式の壁面収納家具システムでした。

そのコンセプトに興味を持ったD.J.デプリーは、ハーマンミラーのニューヨーク営業担当者に著者とのアポイントメントを指示します。営業担当者は、最初Henry Wrightに連絡をとりますが、ネルソンを紹介されました。デプリーはネルソンとミーティングを行いギルバート・ローディの後任業務の打診をします。

編集者としてキャリアを積んできたネルソンは、デプリーのオファーに当初難色を示したと言われています。しかし、結果としてハーマンミラーのディレクターに就任します。

ジョージ・ネルソンGeorge Nelson 1908-1986

1948年ハーマンミラーコレクションの序文
ジョージ・ネルソンデザイナーの視点から見ると (そしてこの視点のみが私には適切なのですが) ハーマンミラーは、とても優れた会社です。単に企業としてみると、ハーマンミラーはアメリカ国内の何千もの他の企業と区別ができないでしょう。小さな会社で小さな町にあります。その製造設備は十分ですがごく普通です。そして、この会社のオーナーが経営をしています。 (中略)
製品は誠実でなければならない。ハーマンミラーが、ある年代の複製品を製造することを中止してから約12年経ちます。なぜならデザイナーのギルバート・ローディが、伝統的なデザインを模造することは、美学的に不誠実だと経営陣を説得したからです。 (この話を最初は話半分で聞いていましたが、その後の数年でこの話の意味を身をもって知りました)
私たちが何を作るかは私たちが決めます。ハーマンミラーは市場が何を「認める」のかを理解するために、消費者調査や製品の予備テストを実施したことはありません。デザイナーと経営陣が家具の特定の問題に対する解決策を気に入れば、それは製造されます。いわゆる「一般人の好み」という基準に従いません。「一般購買者」を評価する特別に信じている方法もありません。ハーマンミラーのデザインの新鮮さに数多くの人が魅了される理由は、この会社が誰の真似もしていないからなのです。

ネルソンは当初、規模がそれほど大きくない家具メーカーであるにかかわらず、社長以下やたら志の高い人々を前にして少したじろいだような気がします。そう考えると、上記の序文はネルソンが“腹を括った宣言”のようにも思えます。事実、その後ネルソンのもとでハーマンミラーが世に送り出した製品は“誰の真似でもない”ものでした。

ネルソンは製品開発に留まらず、製品を販売するにあたってのマーケティング・アドバタイジング・ブランディングなどすべてをコントロールしていました。それらの表現手法も製品に劣らず斬新なものでした。販売前に消費者テストはしないと言い切る反面、新しい価値を持った製品を人々に正しく伝える手法にかなりの労力を費やしたのではないでしょうか。

Filed Under: Herman Miller Story 関連タグ:アクション・オフィス, ジョージ・ネルソン, ハーマンミラーの歴史

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