ビル・スタンフ
ビル・スタンフはウィスコンシン大学の環境デザインセンター大学院で研究したのち、1970年からHerman Miller Research Corporationのスタッフに加わりました。当初はジャック・ケリーのもとでアクション・オフィスの開発に携わっています。「ビルの優れた問題分析能力は、私たちが革新的な製品ソリューションを開発するのに役立ちました」とケリーは語っています。
その後1976年にハーマンミラー初のエルゴノミクス・オフィスチェア Ergon chair (アーゴン・チェア) をデザインパートナーとなるDon Chadwickとともに制作しています。
Ergon chairは、整形外科や血管医学の専門家と協力し人間工学的なアプローチから設計された最初のオフィスチェアでした。Ergon chairは、現在ではオフィスチェアに標準的に装備されているガス圧シリンダーを備えていました。
1979年に人間工学に基づいた着座ソリューションを設計するためにドン・チャドウィックとチームを結成しました。そして登場したのが、Equa chair (エクア・チェア)です。
Equa chairは広範囲のオフィスワーカーのサイズに対応するために3つのサイズで提供された最初のオフィスチェアでした。
1984年にはケリーとオフィスシステム家具 Ethospace (イソスペース)の開発に取組んでいます。ビル・スタンフ と ジャック・ケリー は、コンピューターがオフィスに導入されはじめた当時の状況や変化が、人々のニーズにうまく対応できていないことに気づきました。彼らは、スタンフが言うように「人間の精神を否定する」デザインの例をあまりにも多く見てきました。二人はより良いものを作るために着手しました。